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小さな旅の果てには・2

出会いって、人だけじゃないですよね。
そこにある家や、すれ違った猫、あと、ただ突っ立っているだけ
に見える電信柱とだって大切な出会いになるんですよね……。


そのことを思い出させてくれるような出会いでした。




お菓子屋さんの店主さんに教えられた通り、米屋サンの前まで来た
カタタン。

この道を入ればいいのかな……。

目の前にある、いかにも路地という感じの細い道を凝視しながら
ちょっと、考えました。


……誰かに、また聞こう。

ちょうどすぐ横には、『合田米穀店』サンの店頭が。
お店の旦那サンと奥様らしき人の姿も見えます。

「あの~、すみません。昔、この近くに『谷口食堂』って
 あったと思うんですが、そこの道を入ればいいですか?」

「そうそう、でももう店はないよ。30年ほど前にやめたから」

旦那サンがわざわざ仕事の手を止めて答えてくれます。

「はい、知っています。ただ、どんなところにあったのかなあ?
 と雰囲気だけでも知りたくて」

「へーえ、めずらしいね。そこのポストのことを聞く人はおるけんど、
 『谷口食堂』のことを聞く人は始めてぞね」

奥様の示す方を見やると、丸型のポストが夏の太陽の下、
顔を真っ赤にして立っていました。

赤ポス1


「昭和25年からあるポストでね。前に写真を撮らせて、って来た人が言うには
 珍しい形しちゅうがやって」

奥様は少し愛しそうに目を細めると、ポストについて話してくれました。
「ちょっと壊れたから直してもらおうかなと思うて郵便局に電話したがやけんど、交換しましょうか?
 って言われたの。でも、愛着があってね。だからこんな風に針金で投函口とか直しちゅんよ」

ポストは、奥様と同い年らしい。

『合田米穀店』自体も古く、帳場のある昔ながらのつくりのお店で、
旦那サンはその3代目店主だそうです。

色々親切にしていただいたカタタンは、最後にポストの写真を撮らせてもらいました。

目線は61年間この地を見てきたポストの高さに合わせて。

シャッターを切るそのすぐ後ろには、さらに先輩で約100年間この地の様子を見てきた店舗。

生まれた時代の違う目たちが、同じ時代に同じ景色を見ることができたことが、

カタタンにはちょっと不思議で、思わず微笑んでしまいました。

赤ポス2



(つづく)


※この赤ポストは『差出箱1号』と言って、須崎市旧市内には
 この様な型のポストが6体ほどあります。
 
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